ヒガンバナ

秋の日々

こんにちは!みどりンです。

彼岸花(ヒガンバナ)はその名の通り秋の彼岸の頃、秋分の日あたりに咲く花です。でも、残暑が厳しかったせいか、彼岸を過ぎて見ごろとなりました。

ヒガンバナは鮮やかな朱赤で、暗い場所に咲いていても遠くからも目につきます。まるで、「私はここにいるから見て」と主張しているみたいに。

近寄って花の姿を見ると、さらに強い個性でアピールしてきます。

花弁は固く強く反り返り、おしべが外へと突き出て、鮮やかな赤い色がその主張する姿をさらに際立たせます。色だけでなく、形にも主張がありますね。

ぱっと見で感じる個性の強さは、葉がない事も大きいと思われます。植物なのに、葉がない・・・あるはずのものがない姿の違和感が印象を強めます。草花なのに、花があるのに葉がない。しかもその花はひときわ主張が強い姿をしています。それで花の存在感がさらに大きくなって、個性が際立つ結果になってます。

さらに、全体の立ち姿が独特。地面からすっくと真上に伸びる茎の上に花が乗っているのですが、この茎の立ち方が強い意志を連想させます。

斜面にあっても、地球の重力にしっかり逆らって、まっすぐ上に伸びています。「自分はどこにあっても、背筋を伸ばして真っすぐ立つよ」という力強さを感じさせます。凛々しいですね。花の色は赤でも、この立ち姿は男前です。

とても目立っていて、一種まがまがしい感じもします。

自然界では毒を持つ生き物は目立つ色や形をしていて、外見からも分かる事が多いですが、ヒガンバナもその地下の球根に毒を持っています。一説には、これを食べた後は「彼岸(死)」に向かうというのが、名前の由来とか。

木陰や土手などの暗い場所に咲いていることが多いのも、怪しい雰囲気に拍車をかけます。

ですが、今回記事にしたいと思ったきっかけは、毒を持つ性質とは正反対の、清廉な印象の白いヒガンバナとの出会いです。

姿カタチは真っ赤なヒガンバナと全く同じで、主張が強いのも同じ。ただ、色が純白です。その色のせいで、清らかさを高らかに誇示する姿になっています。

朱いヒガンバナの禍々しい印象がコントラスになって、白いヒガンバナの清廉さをかえって強調する結果になっています。あくまで白く、頑なに清らかさを主張している、そんな感じが伝わって来て、息をのみました。色のベクトルは反対でも、強い姿に変わりありません。

この清々しい潔さには目が覚める思いでした。みどりン的には、何かカツを入れられたようで気持ちがシャキッとしました。皆さんは、どうでしょうか。

という事で、今日はここまで。

またお会いしましょう👋 みどりンでした!

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