こんにちは!みどりンです。
ここ数日の寒さで、ようやくモミジが赤く色づいてきました。
誰もが日本固有の秋の風物詩と感じる、紅葉のモミジ。
そして時としてモミジと並び称せられるカエデ。
どこが違うの?と思ったことはありませんか。
実は植物学の分類では、モミジはカエデ科の植物のひとつです。
モミジもカエデも、英語では”Maple”の仲間となります。ですから西洋から見たら、私たちが日本日本固有のものと考えているモミジも、カエデ(Maple)の一種です。 モミジとカエデを呼び分けているのは日本だけ、ということです。
日本のモミジをあえて表現するための英語は、”Japanese Maple”(日本のカエデ)となります。
私たち日本人はこの2つの木を分けて考えていますが、具体的にはどこが違うのか、比較していきますね。
左がイロハモミジ、右がトウカエデの葉です。
まず葉の形については、モミジは葉の切れ込みが5つ以上と多く、カエデは4つ以下です。さらに モミジは葉の切れ込みは深く、カエデは切れ込み具合が浅いです。
そして葉や木のサイズは、モミジよりカエデの方が大きい場合が多いです。
さて、これらの基本を押さえたところで、ここからが「モミジかカエデか」のお話になります。
まずは、こちらの美しい色どりの木をご覧ください。
さて、これはモミジなのか、カエデなのか?
この木の名前は、モミジバフウといいます。漢字では「紅葉葉楓」。
モミジの葉っぱのカエデと読めますね。
モミジバフウを樹全体でみると、上の写真で分かるようにカエデらしく、彩り豊かなモザイク模様を見せてくれます。
葉っぱを比較してみましょう。左がモミジバフウ、右がイロハモミジの葉です。
葉の切れ込みは、イロハモミジより浅いけれど、トウカエデよりは深いです。
切れ込みの数は、 イロハモミジより少なく、トウカエデより多いです。
モミジとカエデの中間、な感じですね。だからモミジの葉のカエデ。
モミジバフウは樹のサイズも、トウカエデよりさらに高く大きくて、ゴージャスな印象です。そして一本の樹の中でも様々なグラデーションを見せてくれて、見飽きることがありません。
木の個体差は大きく、同じ並木の木でも、一本ずつ色彩が異なります。こちらの木は黄色からオレンジの状態でピークを迎え、落葉を始めました。
同じ並木のお隣の木はグリーンとイエロー中心で、部分的には赤と、それぞれの木の個性が面白いですね。
今日は、近隣で一番の彩りを見せているモミジバフウをご紹介しました。
皆様のお近くでは、どんな彩りが楽しめているのでしょうか。
では、また!