花見の起源🌺

春の日々

花見の起源をご存知でしょうか。

現代では花見と言えば桜をめでる事になりましたが、花見の始まりは梅を観賞することでした。

奈良時代にさかのぼると、梅は桜より好まれた花でした。当時は花の鑑賞と言えば、梅を観ることをさしていました。貴族たちの間では造園する際、梅を入れることが定番となるほどでした。

奈良時代の日本では遣唐使を通じた中国との交易が盛んでした。中国の文化やモノも多く日本に伝わり、梅もこうして日本に伝わりました。

こうして日本にやってきた、香りの良い梅の花は人気となり、桜よりも好まれました。当時は梅がトレンディだったんですね。この頃の美術品には梅をモチーフにしたものも多いです。

海外から輸入された希少な花である梅は、まず貴族を中心に広がりました。

奈良時代の貴族上流階級には、和歌をよむ風習がありましたが、当時の中国は日本が手本と考えていた先進国です。

貴族たちは、中国から輸入された先進文化を象徴する梅を見ながら、和歌をよむ会を開きました。これが現在の花見の原型になったといわれています。

その奈良時代の代表的な歌集と言えば、皆さんご存知、万葉集ですね。

この万葉集では、梅をよんだ歌が110首もあります。一方で桜を題材にしたものは40首ほどで、梅が3倍近いです。どれほど梅が愛されていたかが分かりますね。

ここからは奈良時代の貴族になったつもりで、梅の風雅な姿を観て行きましょう。

さて、梅が満開を過ぎると、いよいよ現代の花見の主役、桜の出番がきます。

次々と花が咲くこの季節、ご一緒にお出かけを楽しみましょう。

では、また!

タイトルとURLをコピーしました