蝉しぐれ

夏の日々

夏にきかれる音の風物詩といえば、蝉の鳴き声。

これを聞くと「ああ、夏だなあ」と思います。

日本では蝉の声を情緒あるものととらえ、蝉の声が降り注ぐ様子をあらわす「蝉しぐれ」という言葉もありますね。同名の藤沢周平の有名な小説もあります。何度もドラマ化されていて、ご存じの方も多いことでしょう。私も映画とNHKのドラマの両方を見ました。

この『蝉しぐれ』の映画バージョンとNHKドラマからDVD化したバージョンを観比べてみたので感想を少し書きたいと思います。

2006年発売の映画DVDは、市川染五郎(7代目)と木村佳乃 が主演しています。

かたやNHK金曜時代劇からのDVDは2004年に出され、主演は内野聖陽と水野真紀です。

映画での 木村佳乃の「おふくさま」はゴージャスなお姫様感が漂い、映画前半の子役が泥臭く演じていた一途な田舎娘が、別人になったかのよう。文四郎役の市川染五郎も華のある役者さんなので、映画向きのキャスティングというところでしょうか。

みどりンはドラマのほうの水野真紀が演じた、切ない気持ちを秘めた「おふくさま」が好みです。文四郎を演じた内野聖陽も、抑えた内面の葛藤をよく表現してグッドジョブ👍でした。

NHK版をDVDで通しで見た方から、ナレーションは必要かな?というレビューも出ています。でも小説と違って、文章よりも描写が少なくて行間を読みにくい実写化では、それなりの役割はあると思われます。ナレーションなしの映画版と見比べて、そう感じました。

集中力のないみどりンは、この映画に限らず画像しか情報のない長い映画では、途中で迷子になることがあるので見やすくなるかもと思いました。NHK版の場合は、もともと連続ドラマという形式の放送で区切りがあったこともあり、途中から見た視聴者へのフォローとしては、ナレーション入りというのも適切だったのでしょう。

生粋の映画ファンの方から見たら、「集中して観たらよろしい!真面目に映画と向き合いなさい」と言われそうです。気合を入れて映画と向き合う方には、確かにナレーションは余計なお世話ですよね。すみません_(._.)_

映画の大半が、初めから映像芸術として組み立てられたものだと考えれば、なおさらです。

個人的にはNHKドラマ版が好きですが、人それぞれというところですね。

夏休みのおうちタイム、夏にちなんだ名作に親しんでみるのも良いですね

さて、最後は本物。林に響く蝉の声入り動画です。

蝉の命は、地上に出てからわずか一週間。

「今しかないんだぞ~」という勢いで鳴いています。

それに比べて、たくさんの時間をもらっている私たち。

無駄にしないで今日も生かしたいと思います。

では、また!

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